ダイエットと炭水化物について

ダイエットを目指している人からすれば、炭水化物を含む食材は好ましくはないといいます。

肥満の理由に、炭水化物と糖分摂取があるためです。
食事から取り入れたエネルギーは、使いきれなかった分が体内に蓄積されるのですが、
その時に脂肪という形を取ります。

体の中にあるインシュリンという物質が、エネルギーを脂肪にする働きを担っています。
インシュリンによって血糖値は調節され、血液中に存在していた糖は脂肪になります。
血糖値が高くなればなるほどこの作用は急激になります。
血糖値が上昇するスピードは、肉類を摂取する時よりも炭水化物を
摂取した時の方がてきめんに高いようです。

脂質を摂取しても、血糖値の変化はゆるやかです。
体内で糖になり、血糖値を上昇させる効果がある炭水化物は、
ダイエット時は特に気をつけるべきだといえます。

ご飯、パン、うどんなどが炭水化物の代表格です。
日本では炭水化物は主食として必須の存在ですので、
油断すると食べすぎてしまうことも珍しくありません。

ダイエットをやり遂げるには、炭水化物を摂りすぎないようにすることです。
ほどほどの量にしなければ、体重を減らすことができないでしょう。

意図的に炭水化物を食べる量を減らすことによって、ダイエット効果を
得るというローカーボンダイエットも注目されています。

炭水化物ダイエットは、炭水化物を食べないようにするだけで
食事の総カロリー量を問わないので、実践する人は少なくありません。

 

低炭水化物でダイエットをする方法

炭水化物の摂取量を抑えることで体脂肪を減らすという、
低炭水化物ダイエットが注目されています。

どういった方法で、低炭水化物ダイエットをすると効果があるでしょう。
低炭水化物ダイエットでは、炭水化物の摂取量を通常200〜300gから、20〜40gに抑えます。

食事から炭水化物を摂取しなくなることで脂肪がふえにくくなり、
体重の増加が予防できます。

しばらくは体の中に炭水化物が残っていますが、2週間の間、
一日20gの炭水化物で抑えることで、体内の炭水化物を使いきることができます。

最初の2週間が過ぎたら、徐々に炭水化物の摂取量を戻していきましょう。
こまめに体重をチェックして、どのくらい炭水化物を増やしたら体重が増えたかを確認します。

炭水化物の量を戻す際には、野菜メインの食生活になるように注意をします。
いきなり白いパンやうどんなど、炭水化物の量が多いものを食べないように気をつけましょう。

チーズは炭水化物量が少ないので食べてもよく、肉や魚、卵を摂取することは
特に問題はありません。

体重が目標数値まで減ったら、目標の数字をキープし続けることができる程度に
食事量を調節します。飲み物には糖分やカフェインは厳禁です。
砂糖や白米を用いたおやつは、体脂肪を増やし体重を増加させる可能性があります。

炭水化物ダイエットを成功させるためには、水分をこまめに補充することや、
栄養の偏りをなくすことが大事です。

 

炭水化物ダイエットの注意点

炭水化物ダイエットをする上で、気をつけるべきことは何でしょうか。

炭水化物ダイエットは、炭水化物の摂取量を減らして体内の脂肪を燃やします。
その時、ケトンという代謝産物が生成されます。
ケトンの作用で、精神的にいらいらしたり、不整脈が出ることがあるようです。

頻繁に水分を体内に補給することによって、ケトンの増加を
抑えることができると言われています。

炭水化物は脳の働きを促進します。
そのため、炭水化物が体内で欠乏していると、脳の動きが鈍くなってしまうことがあります。

また、炭水化物ダイエットをしている間は、肝臓で糖をつくる機能をよく使うため
肝機能に影響が出ることがあります。

また、血液は酸性に偏りがちになります。
炭水化物の欠乏が原因で呼吸困難に陥る人や、
こん睡状態、失神状態になってしまう人もいるようです。

ただし、炭水化物ダイエットは炭水化物の代わりに肉類の摂取量が増えるため、
日本人はコレステロール値の増大を招くので適切な方法ではないという人もいるようです。

日本食は白米を主食とすることが多いため、アメリカで考案された
炭水化物ダイエットが適切ではないという話もあります。

炭水化物ダイエットは、体重が減りやすいですが、
その分体に負担がかかってしまいます。

炭水化物ダイエットを実践する時は、普段の食事内容や自分の体質と合わせ、
適応性はあるかを検討してみてください。

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